QRコードを活用してネットショップに集客する方法

ネットショップへの集客方法といって思い浮かぶものはなんでしょうか?

一般的には、リスティング広告、SEO対策、アフィリエイトのようなウェブ上で行う施策が挙げられますが、やり方によってはリアルでネットショップの集客を行う事も可能です。

お客様の流入経路は複数あるに超した事はないので、リアル集客も積極的に取り入れたい所ではありますが、一つ懸念点があります。それは、ネットショップのURLを手で打ち込んでもらうのは手間がかかり、入力ミスも生じやすいという点です。

 

このリアル集客の弱点をカバーするものがQRコードです。バーコードのような画像を、専用のアプリで読み込む事でURLを直接入力することなく、手軽にウェブサイトを訪問する事ができる優れものです。URLを指定するだけでQRコードを自動で生成できるサービスもありますので、ぜひ試してみてください。

 

ここからはQRコードを利用して、リアルのお客様をネットショップに取り込む方法を説明していきます。

 

実店舗があるなら必ずショップカードを作成しよう

小売店のような、実店舗があるビジネスの場合は、QRコードを記載したショップカードを店内に置いたり、レシートと一緒に渡してみましょう。渡す際は、「ネットショップもやっていますので、よかったら見てみてください。」と一言付け加えるのがいいでしょう。

元々、実店舗で買ってくれているのならざわざネットショップを紹介しなくていいんじゃないの?と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、お客様が直接お店に来なくても商品を買える状態にしてあげる事がとにかく重要です。

 

何を扱うお店かにもよりますが、一般的に、常連のお客様でも、店舗に足を運ぶのはせいぜい一週間に数回程度のペースだと思います。当然、自由な時間がないと店舗に行く事ができないため、突発的に何か欲しい商品が出てきてもすぐに購入する事ができないことが多いでしょう。

人の気持ちは変わりやすいものなので、お客様が次にお店を訪れた際には、既に商品を欲しい気持ちが弱まっており、結局、購入にはつながらないというケースが考えられます。

 

一方、ネットショップでは欲しいと思った瞬間に自宅にいながら買い物ができる為、タイミングを逃す事なく、商品を購入してもらう事が可能です。

お客様は日頃から通うほどにあなたのお店のファンなので、いつでも商品を購入する事ができる環境を用意する事で、購入頻度や平均購入額が高まり、今以上の優良顧客になってくれるはずです。

 

お店の客層によってはQRコード施策が機能しないことも

ここで紹介した施策は、QRコード付きのショップカードを用意し、配布するだけという極めて簡単な集客方法ではありますが、この施策はどんな客層に向けても機能するものではありません

 

結論から言うと、お客様の年齢層が高いビジネスには向かない方法と言えます。

 

高齢者の方は、スマートフォンの保有率が低く、スマートフォンを持っていたとしても、QRコードがどういったものなのかを知らない方が大多数を占めるからです。

お客様の年齢層が高いビジネスの具体例としては、お茶の小売店や、高級輸入食器の小売店などが挙げられます。

 

このようなビジネスに該当する場合は、ショップカードにQRコードを入れるのではなく、読みやすい大きな文字で電話番号を記載しましょう。年齢層が高いお客様はネットショップの利用率自体が低いため、無理にネットショップを訴求するよりも、電話注文を増やす方向にシフトするのが吉です。

 

韓国コスメを扱う私のクライアント様も、QRコードを電話番号に変えて配布したところ、電話注文の数が3倍になりました。客層は40〜50代の女性が多く、QRコードを読み込んでネットショッピングをするよりも、電話注文で済ませてしまいたい方が多かったようですね。

 

実店舗がない場合のショップカード活用方法

これまでは実店舗とネットショップの両方を運営している方向けの内容になってしまいましたが、一般的にはネットショップのみを運営していて、実店舗は持っていないという方が大半だと思います。

ネットショップを単体で運営している方にとっては、ショップカードを配布する場がないので、QRコード施策が行えないと考えているかもしれませんがそれは違います。

 

これからはぜひ、商品配送時にQRコードの入ったショップカード(できればお客様が取っておきたくなるデザインのカード)を同封してみて下さい。

これだけで、新規購入顧客のリピート率が改善するはずです!

 

人間は忘れやすい生き物なので、一度自分が買い物したネットショップの名前も時間と共に忘れていってしまいます。購入した商品がなくなり(消耗品の場合ですが)次に購入したいタイミングで、「前買ったお店なんて名前だっけ?」と、お客様があなたのお店の名前を覚えていない場合、ショップカードが残っているかどうかが再購入してもらうためのカギとなるのです。

 

まとめ

  • 実店舗がある場合は、商品購入時にショップカードを渡そう
  • お客様の年齢層が高い場合は、QRコードではなく、大きな文字で電話番号を記載しよう
  • 実店舗がない場合は、商品配送時にショップカードを同封し、リピート対策をしよう

 

今回紹介した施策はほとんど費用を掛けずに(かかる費用はショップカードの制作費くらい)行う事ができますので、ぜひ導入してみて下さい。コツコツ型の施策ではありますが、しっかりと続ける事で必ず成果が得られるはずです。