ネットショプ開業の前に!各種決済方法の重要度別まとめ

ネットショップで商品を購入しようとした際に希望の決済方法がなかった場合、70%以上の人は、購入を取りやめ、そのまま離脱してしまいます。お客様に需要のある決済方法をしっかりと使えるようにしておく事で、カートまで進んでくれたにもかかわらず、購入前に離脱されてしまうという機会損失が極力起こらないようにしたいですね。

今回は各種決済方法ごとの特徴を解説していきます。重要度の高いものは必ず用意し、低いものに関しては必要に応じて用意していく事をおすすめします。

 

決済方法の種類

クレジットカード決済:重要度 ★★★

現在では、ネットショップにおけるクレジットカード決済の利用率は70%に近い数値となっており、最も多く利用されている決済方法です。手軽に利用する事ができ、購入と同時に決済が完了する為、未払いも起こらず、ネットショップ運営者としても比較的安心して利用できる決済方法と言えるでしょう。

ただし、第三者によるカードの不正利用には気をつける必要があります。不正利用かを判断するための方法として、クレジットカード会社や決済代行業社へ、カード会員の一部情報を確認し、注文情報と照らし合わせる事で、名前や住所は一致しているかを確認します。一致しなかった場合は、決済をキャンセルし、商品は発送しないのが一般的です。

メリット
・24時間いつでも支払いができる(お客様)
・外に支払いに行く必要がなく、その場で決済ができる(お客様)
・購入と同時に決済を完了できる為、未回収リスクが少ない(店舗)
・注文後、すぐに商品を発送できる(店舗)

デメリット
・決済代行手数料が発生する(お客様)
・誰もがクレジットカードを使える訳ではない(お客様)
・第三者によるカード不正利用によりチャージバックのリスクがある(店舗)

チャージバックとは、クレジットカード会員が不正利用等の理由により利用代金の決済に同意しない場合に、クレジットカード会社がその利用代金の売上を取り消すことです。 その結果、EC加盟店はその利用代金をカード会社に返金しなければならず、商品もかえってこないため、損害が発生します。

引用:チャージバックのリスクについて | イーディフェンダーズ

 

 

代金引換:重要度 ★★★

代金引換とは、運送会社の配達員が商品をお客様に届けた際、同時に料金も回収する方法。代引手数料、銀行振込手数料が発生する。毎月一定以上の個数を発送するようになれば、運送会社と割引交渉を行う事も可能です。

メリット
・商品が届いてから支払う事ができる為、安心感がある(お客様)
・クレジットカード番号を入力したくない人でも利用できる(お客様)
・未回収リスクがない(店舗)

デメリット
・代引き手数料が発生する(お客様)
・受取拒否をされるリスクがある(店舗)

 

後払い決済:重要度 ★★★

近年、急速にシェアを伸ばしている決済方法。購入者は商品を先に受け取り、別送される請求書で後から代金を支払うことができます。若い女性の使用率が高いため、レディースファッションや化粧品等の商材を扱うショップはぜひ導入したいところです。

店舗側としては「商品を先に発送し、料金の支払いがなかったらどうするの?」という心配があるかと思いますが、仮に支払いがなかった場合でも、後払い業者が料金を保証してくれ、集金業務も後払い業者が受け持ってくれるので手間が掛からず、安心です。

メリット
・商品が届いてから支払う事ができる為、安心感がある(お客様)
・クレジットカード番号を入力したくない人でも利用できる(お客様)
・給料日前などの状況で手元にお金がない場合でも買い物ができる(お客様)
・後払い業者が未回収リスクを保証してくれる(店舗)

デメリット
・後払い決済手数料が発生する(お客様)
・購入時に後払い決済を使用できるか与信を確認されるため、利用できない事もある(お客様)
・後払い決済を利用できない商材がある(店舗側)

 

コンビニ決済:重要度 ★★

コンビニ用の振込表や支払い番号を発行し、コンビニで支払ってもらう決済方法です。

メリット
・24時間いつでも支払いができる(お客様)
・クレジットカード番号を入力したくない人でも利用できる(お客様)
・払込票を印刷、郵送する手間が不要(店舗側)

デメリット
・手数料が掛かる(お客様)
・端末の操作が必要なコンビニもある(お客様)

 

銀行、郵便振込:重要度 ★★

金融機関の口座に料金を振り込んでもらう方法です。他行への振り込みは手数料が高くなってしまうため、可能であれば、主要な銀行とゆうちょ銀行の口座は用意しておきたい所です。

メリット
・馴染みのある支払い方法のため、高齢者でも安心して利用できる(お客様)

デメリット
・振込手数料が発生する(お客様)
・入金されたかを確認する手間が掛かる(店舗)

 

電子マネー決済:重要度 ★

電子マネーをチャージしておく事で決済する事ができる。スマートフォンからの購入に強い傾向はありますが、人気の決済方法とは言えませんので、無理に導入する必要はありません。

メリット
・登録者であれば手軽に利用できる(お客様)

デメリット
・登録者の母数自体が多くない(店舗)

 

PayPal(ペイパル)決済:重要度 ★

PayPalアカウントを持っているお客様は、購入時の配送先やクレジットカード情報入力の手間を省く事ができます。海外では一般的な決済方法となっているため、海外向け商品を扱うショップは必ず導入したい決済方法ではありますが、日本人の利用率はまだ多くないため、国内販売メインのショップでは導入を焦る必要はありません。

メリット
・PayPal登録者であれば、商品購入時に必要な情報入力の手間が省ける(お客様)
・海外ユーザーの取り込みに期待できる(店舗)

デメリット
・手数料が発生する(店舗)

 

まとめ

基本的な考えかたとしては、決済方法は多ければ多いほどいいと思いますが、ネットショップ立ち上げ時に最低限用意しておきたいものは以下の5つです。

  1. クレジットカード決済
  2. 代金引換
  3. 後払い決済
  4. 銀行振込
  5. 銀行、郵便振込

 

他の決済方法については、ショップの客層によって、需要のある決済方法は異なるため、お客様の声を聞きながら、必要に応じて増やしていって下さいね。