独自ドメイン店でネットショップを開業する場合、ショップのタイトルを決めた後は独自ドメインの取得を行う必要があります。しかし、独自ドメインについてあまり理解していないという方もいらっしゃるはずなので、ここで簡単に説明させていただきます。
独自ドメインとは？
独自ドメインとは「http://www.○○○.com」のように表示されるインターネット上の住所の事をいいます。ネットショップのURLや、「info@○○○.com」のように、メールアドレスにも使用する事ができます。
MakeShopやカラーミーショップのようなASPサービス（ネットショップを運営する上で必要な機能や環境を備えたサービス）を利用する方が多いかと思いますが、その場合はサイト内でドメインの取得を行えるので簡単です。
独自ドメインには、「.com」「.net」「.jp」のような種類があり、先着順で取得する事ができるシステムになっています。例えば、「abc.com」というドメインを取得したいと思っても、既に他者が所有している場合は、「abc.net」や「abc.jp」のような他のドメインが取得できる状態なのかを確認し、全て取得されていた場合には、諦めて他のドメインを探すか、一部を変えて「abc7.com」のようなドメインを探してみて下さい。
欲しいドメインが取得できる状態なのかを確認するにはお名前.com のようなドメイン取得を行えるサイトで、検索をかける事ができます。
画像はお名前.comドメイン検索ページ。黄色で囲んだ部分に欲しいドメインを入れて検索します。
独自ドメインはショップ名や販売する商品、サービスに関連した名前にする事が一般的です。ちなみに楽天のようなモール内に出店する場合は独自ドメインを使う事ができず、「http://www.rakuten.ne.jp/○○○」というように、モールのドメインを利用する事になります。
関連記事：独自ドメイン店とモール店の違いを徹底比較
独自ドメイン取得のメリット
あなたがドメインを契約している限り、サーバーを自由に移転させる事が可能です。仮に現在利用しているサーバーが閉鎖する事になっても、他のサーバーに移転し、同じドメインでネットショップの営業を続ける事ができるのです。
では、独自ドメインでない場合はどうでしょう？楽天に出店している場合、ショップのURLは「http://www.rakuten.ne.jp/○○○」という形式になり、楽天のドメインを利用している事になります。「www.rakuten.ne.jp」のドメインはあなたが管理しているものではないため、仮に、楽天が突然モールを閉鎖させる事になった場合、あなたの使っていたドメインでネットショップの運営を続ける事ができなくなってしまうのです。
時間と労力を掛けて運営するネットショップは、あなたの資産の一つです。不測の事態が起こった際も、できる限り自分でコントロールできるようにしておきましょう。
独自ドメインの種類
ここからは、代表的なドメインの種類について解説していきます。
- com ：最も人気の高いドメイン、ユーザーの認知度も非常に高い。法人のみではなく個人でも取得可能。
- net ：もともとはネットワークサービスを提供する団体向けのドメインでしたが、現在ではcomと同様に個人で取得する事ができる。comが既に取得されていた場合に取得するケースが多いです。
- jp ：国内に住所を持つ者でなければ取得できないため、com、netのようなドメインが取得されていた場合でも、jpドメインは空いているというケースも多いです。ユーザーの認知度も高い為、com、netが取得できない際はおすすめです。
- co.jp ：株式会社などの企業組織が取得できる。１組織につき１ドメインしか取得する事ができない。企業組織しか取得できないドメインという事もあり、信頼感を得る事ができる。
ドメイン取得時の注意点
欲しいドメインを調べ、第三者に所有されていない事がわかれば、そのドメインを取得する事ができます。しかし正式にドメイン取得を決める前に、もう一つ、下調べしてほしい事があります。それは欲しいドメインが中古ドメインなのかどうかです。
中古ドメインとは？
一度利用されていた事のある期限切れのドメインの事です。中古ドメインは過去の被リンクを引き継ぐ事になるため、良質な被リンクのみを集めていたドメインであればSEO的にプラスに働く部分が大きいですが、検索エンジンにペナルティを受けている中古ドメインを取得してしまうと最悪です。
ドメインの過去の調べ方
ドメインが過去に使われていたものかを調べる事ができるサイトです。
http://archive.org/web/web.php
使い方は簡単、検索ボックスにドメインを入力し「BROWSE HISTORY」をクリックします。
過去に使用されていた事のあるドメインの場合は下の画像のように、黒い棒グラフが表示されます。
使用歴のない新規ドメインの場合はこのような画面に遷移します。
ペナルティを受けている中古ドメインを取得してしまうと、自分のサイトがいつまでたっても検索結果に表示されない可能性もあります。中古ドメインを取得するのが良いとされた時代もありましたが、現代では中古ドメインを利用するリスク面を考慮し、新規ドメインを取得するのが一般的です。
まとめ
- ドメインの種類を決める
- 欲しいドメインが取得できるかを調べる
- 欲しいドメインが中古ドメインでないかを調べる
ドメインはなるべく短く、覚えてもらいやすい名前にしましょう。ショップ名同様、簡単に変える事ができないものなので、後悔のないよう決めてくださいね。