あなたのショップのコンセプトは何ですか?
このように質問をされたら、あなたは回答する事ができるでしょうか。
コンセプトとはネットショップの骨格となる部分です。コンセプトがしっかりとしたショップはお客様の目にも魅力的に映るのです。逆にコンセプトが定まっていないショップは扱う商品に一貫性がなかったり、どんなユーザー層に来て欲しいのかわからない、誰が見ても魅力的に映らない、中途半端なサイトが出来上がってしまいます。
今回は、ネットショップの、コンセプトの決め方について考えていきます。これからネットショップを開業する方や、コンセプトを決めていない状態のままショップをオープンさせてしまった方もぜひ一緒に考えてみて下さい。
ターゲットはどんな人なのか考える
あなたの商品は誰に向けた商品で、どんな人を喜ばせ、幸せな気持ちにする事ができるのかを具体的に考えてみましょう。
「30代の男性」や「20代の女性」というターゲットの決め方ではなく、「27歳の男性、平日はIT企業で働く。休日は趣味のラジコンに没頭する、独身の為、趣味に使える予算は多い」のように、できる限り具体的にターゲットの人物像をイメージする事で、どんな商品が好まれるか、どんなメッセージが響くのか、戦略を立てる時に、役立ちます。
ショップの特徴、独自性を考える
お客様があなたのショップで買い物をしてくれるのはなぜかを考えます。例えば、このショップでしか購入できない商品があるなら、それは独自性であり、お客様があなたのお店で買い物をする理由です。
独自商品以外でも、買い物をした後、商品の使い方を詳しく説明したフォローメールを送るようにするなど、サービス面で競合との差別化を図る方法もあります。
とにかく、魅力的なネットショップを目指すためには、競合他社との違いを徹底的に考え、明確な違いを作っていく作業が必要となります。
商品の価値を伝える
お客様に価値やベネフィットをしっかりと伝えることが大切です。一般的にベネフィットとは製品やサービスを利用することで消費者が得られる価値のことをいいます。
あなたの商品を購入し、使用する事でどのような体験が得られるのかをしっかりとイメージさせてあげる事が非常に重要です。
例えば、レディースファッションのネットショップでワンピースを販売する場合、ハンガーに掛けた状態のワンピースを撮影し、商品写真として掲載するのと、モデルが実際に着た写真を掲載するのとでは後者の方が購入率が高くなります。それは、実際にワンピースを着ている写真があると、お客様も購入したばかりの新しいワンピースを着て出かける楽しい、ワクワクした気持ちをイメージしやすくなる為です。
また、ハンディカムで子供の運動会を撮影するお父さんが描かれたテレビCMがありますが、これも、ハンディカムの画素数や軽さなどのスペック面をアピールするのではなく、ハンディカムを使って運動会で子供の姿を撮影し、思い出を残すというベネフィットを感じてもらう作りになっています。
あなたのショップにある商品を通してどのような体験ができるか、ベネフィットをお客様に的確に伝える方法はどんなものがあるかを整理しておきましょう。
まとめ
コンセプトを決める事で、サイトデザイン、商品の選定、プロモーションの方法 等、作業を進める上での行動指針が決まり、一貫性のあるネットショプを作る事ができます。コンセプトに沿ったブレない方針はお客様にも伝わり、あなたのお店のファンを増やす事につながりますので、しっかりと考えてみて下さい。