少しだけ意識しながら街を歩いてみると、雑貨を扱うお店の数が意外と多い事に気付きます。ひとまとめに雑貨屋さんといっても、それぞれのお店でコンセプトが異なり、扱う商品にもこだわりや個性を感じます。見ていて非常に楽しいので、ついつい長居してしまうという方も多いはずです。
街中にある雑貨屋さんの数が物語っているように、雑貨店を開業したいという方の数は非常に多く、人気のビジネスと言う事ができます。開業に向け、資金を溜めている最中という方もいらっしゃるのではないのでしょうか?
近年では、ネットショップから雑貨店を始め、後から実店舗を持つ方が増えてきています。やはり、貯めためた資金の大半を投下し、いきなり開業する事への不安と、近年、ネットショップを気軽にオープンする事ができるようになった事が影響しているように思います。少ないリスクで自分のアイデアや世界観を試す事ができ、実店舗開店に向けた経験も積む事ができるため、非常におすすめできる方法です。
目次
雑貨屋さんをネットショップから始めるメリット
はじめに、雑貨屋さんをネットショップで運営する事で得られるメリットを箇条書きしてみました。
- 初期費用や維持費を大幅に抑える事ができる
- 掛かる予算的リスクが少ない
- コンセプトや商品が受け入れられるのかをテストする事ができる
- 実店舗以外からの収益を確保できる
初期費用や維持費を大幅に抑える事ができる
ご存知の通り、店舗を借りて、雑貨屋さんを運営するには、まとまった予算が必要となります。物件を借りる為の保証金や敷金、礼金、仲介手数料、月々の賃料、内装を整えたり、備品の購入も必要、チラシなどの販促グッズ作成費もバカにできません。一般的に、雑貨屋の開業費用は300万円〜500万円ほどと言われています。
ではネットショップの場合だとどうでしょう。ネットショップを始めるにも、様々なサービスがあり、どのサービスを利用するかで変わってきますが、初期費用は0円〜数万円で始める事が可能です。近年ではインターネットにあまり詳しくない方でも簡単にネットショップを作成できるサービスが増えてきていますので、ご安心下さい。
カラーミーショップ:国内最多の店舗数を誇る人気サービス。月額利用料は1,322円から。
MakeShop:豊富な機能が嬉しいサービス。専任担当者による開店サポートも魅力。
BASE:無料でオシャレなネットショップが作れるサービス。初心者にもわかりやすいシンプル設計。
参考:【5分で学べる】評判の無料EC作成サービスBASE(ベイス)の特徴
掛かる予算的リスクが少ない
当たり前だと思われるかもしれませんが、予算的なリスクを掛けずに挑戦できる事は、非常に魅力的です。
実店舗で雑貨屋さんを始めた場合、当初の想定通りに進まない点が必ず出てくると思います。例えば、お客様の来店数が少ない、購入率が低いなどの問題が発生します。改善するためには、お店のどこが悪いのか、一つずつ仮説を立て、検証を行いながら数値の変化を見ていく事になりますが、実店舗の場合は問題点を探している間も、検証をしている間も、想定していたほどの売上があがっていないにもかかわらず月々の賃料は発生し、経営を圧迫します。
ネットショップの場合も、有料サービスであれば月々の利用料が発生しますが、月数千円から数万円(1〜2万円)の間で収まる事がほとんどです。実際に店舗を借りた際の賃料とは比較にならないほど、維持費を安く済ませる事ができます。
コンセプトや商品が受け入れられるのかをテストする事ができる
どんな雑貨屋さんを目指すのか、コンセプトはそのお店の骨格となる部分であり、コンセプトに沿った品揃えの良し悪しが、魅力的なお店と、そうでないお店の明暗を分けることになります。
あなたがこだわりを持って決めたお店のコンセプトも、お客様に受け入れられる保証はどこにもありませんので、事前にネットショップでテストマーケティングを行う事は非常に有意義だと思います。
ネットショップの場合、一定期間試してみて、お客様の反応が良くない場合は、思い切ってコンセプトの変更を行いまた試す事ができます。取り扱い商品は変えなければいけませんが、ショップのデザインやロゴは簡単に変える事ができます。
では、実店舗の場合はどうでしょうか?お店のコンセプトに合わせて、開業前に内装、備品を一通り揃えてしまっています。予算も掛けているので、ネットショップと違って、気軽に壁紙を変えたり、お店の看板を取り替える事は現実的ではありません。
ネットショップである程度、反応が取れる事を確認した状態で、実店舗の準備に取りかかる方が、ぶっつけ本番で準備を進めるよりも、リスクを減らす事ができるでしょう。ネットと実店舗のニーズが必ずも一致する訳ではありませんが、雑貨が好きな人が集まるという点はどちらも一緒なので、参考になるデータを取る事ができるはずです。
実店舗以外からの収益を確保できる
念願の実店舗をオープンしても、安定した売上があがるまでに、ある程度時間が掛かってしまうのが一般的です。利益が出ない間、貯蓄を切り崩しながら生活するのと、ネットショップで毎月売上が出ている状態で、賃料をまかなえているのとでは、状況が大きく違います。
将来的には、実店舗メインで運営していく事を予定していたとしても、より安定した店舗経営を行う上で、店舗以外からの収益を確保できるようになっておく事が理想的です。
ネットショップの雑貨屋さん実例
ネットショップで雑貨屋さんを始めるにしても、どのようなお店にすればいいか、イメージができないという方に向けて、実例を紹介していこうと思います。もちろん、それぞれのショップごとに掲げるコンセプトは異なりますので、自分のお店に活かせそうな点を探してみて下さい。
greeniche
greenicheは北欧家具、北欧雑貨を中心に取り扱っているショップです。シンプルかつ洗練されたページは、商品を見やすく探しやすいネットショップとして理想的な設計です。
チャイハネ
エスニックファッション、アジアン雑貨のチャイハネ。トップページの段階でお店のコンセプト、イメージを伝える事ができています。トップページを見てもどんな雑貨を扱っているのかイマイチわからないという事がないように、参考にしたいショップです。
プチコキャン
個性的な輸入雑貨を取り揃えた、プチコキャン。こちらのショップもトップページでお店のコンセプトを明確の伝える事ができています。見ているだけで楽しくなる、好きな人にとってはたまらないショップでしょう。
まとめ
- 小さく始めて大きく育てよう
- 方向転換しやすい状態で始めよう
- 店舗以外の収入源を確保し、安定した経営をしよう
- ネットショップではコンセプトが一目で伝わるようにしよう
いかがでしたでしょうか。最初から貯めたお金を全て使い、失敗してしまうと、次のアクションを起こすまでに時間を要してしまいます。最初は上手くいかない事を前提にリスクを抑えながら行動を起こし、苦労して得た経験を糧に実店舗を開業する事で、成功する確率も変わってくることでしょう。
お客様の心理はリアルでもネットでも変わらないため、ネットショップを運営する事で、役に立つ気付きがたくさんあります。インターネットに自信がないという方も、以上のメリットを踏まえた上で、ネットショップ開業を検討してみてはいかがでしょうか。