近年では、野菜や果物を扱うネットショップがどんどん増えてきています。一昔前までは、販売先がJAしかなかったという農家さんも少なくなかったようですが、インターネットが普及した事により、手軽にネットショップを解説できるようになり、農家の方が自分で作った農産物を日本中の人を相手に販売する事ができるようになりました。
一方で、農産物を扱うECサイトが世の中に溢れてしまっている状況のため、ただネットショップを作るだけではお客様は集まらず、売上が出ないショップが多いのも現状です。
しかし、野菜や果物のような売れる季節がはっきりとしている商品は、比較的ネットで売りやすい傾向があるため、しっかりとプロモーションを行う事で、繁忙期にしっかりと売り上げを作っていく事が可能です。
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商品の需要が高まる季節を把握する
自分の扱う商材がいつ売れるのか理解している方がほとんどだとは思いますが、インターネット上でのアクセス数の変化を把握するため、Googleの無料ツール「キーワードプランナー」で月別検索数を確認してみましょう。
1、キーワード「メロン」の検索数
メロンは7、8月の検索数が他の月よりも多い事が確認できます。
2、キーワード「さくらんぼ」の検索数
さくらんぼの場合は4、5月から検索数が伸びはじめ、6月にピークを迎えるようです。
このように商品別の検索数を確認し、需要が高まる時期をしっかりと把握しておきましょう。
需要が多い時期にも売上が上がらない理由
世の中的な需要が伸びる季節に検索数も増加している事がわかりましたが、一方で、毎年繁忙期になってもショップの集客数や売上がさほど変わらないと感じているネットショップ運営者の方も多いかと思います。
考えられる理由としては、あなたのショップが検索結果の1ページ目に表示されていない事が挙げられます。
普段、検索エンジンで何か調べものをする際、検索結果の2ページ目、3ページ目まで目を通す事はほとんどないでしょう。季節要因により検索の母数が増えている状態でも、ほとんどのユーザーは検索結果1ページ目に表示されているサイトの中から自らの目的を果たせるサイトを探しているのです。
逆に言うと、検索結果1ページ目に表示する事ができているサイトは検索数増加の恩恵を受ける事ができます。そうとわかれば1ページ目にショップを掲載したいところですが、SEO対策(検索エンジン対策)を行い、Googleに評価される為にはある程度時間がかかってしまいます。
しかし、検索順位が低いネットショップでも検索結果1ページ目に自分のショップを表示する事は可能です。詳しくは次の項目で説明していきます。
リスティング広告を出稿する
リスティング広告とは、GoogleやYahoo等の検索エンジンの検索結果ページに、検索されたキーワードと関連性の高いサイトを有料で上位に表示できる仕組みです。 各キーワードごとに掲載位置のオークションが行われ、掲載単価が高いものが優先的に上位表示されます。果物や野菜の場合は1クリック30円〜100円前後で入札できるケースが多いです。
リスティング広告表示例
取り扱い商品の需要が高まったタイミング(理想は需要が高まる少し前のタイミング)にリスティング広告を出稿する事で、購入見込みの高いユーザーを大量に呼び込む事ができ、売上げアップが期待できます。
あなたのお店で安心して買い物ができるかを確認する
リスティング広告で集客を開始する前に、あなたのショップを訪問したユーザーが安心して買い物ができる状態になっているかを確認しましょう。具体的には、商品の写真や説明分をしっかり掲載する、送料がいくら掛かるのかを記載する、決済方法の種類を記載する等、ネットショップとして最低限必要な情報は必ず用意しておいて下さい。
ネットショップには売上の方程式というものがあります。
アクセス数×転換率×客単価=売上
リスティング広告で、アクセス数を急激に伸ばす事ができても、転換率が低いと売上は伸びていきませんので、お店の安心感を意識し、できる事をしっかりやっておきたいですね。
ネットショップには売上の方程式に関しては、「基本が大事!ネットショップ売上の方程式をわかりやすく解説」で詳しく説明しています。
まとめ
- 商品の需要が高まる時期を把握する
- 適切なタイミングでリスティング広告を出稿する
- 安心して買い物ができる状態にしておく
さくらんぼの銘柄、佐藤錦を取り扱うクライアント様に今回ご紹介した施策を活用させて頂いたところ、以前は月の平均売上げが8,000円ほどだったショップが、繁忙期には売上1,000,000円を突破し、出荷が追いつかないという理由でシーズン半ばでリスティング広告を止めてほしいと言われてしまった事があります。
それほどまでに効果が出やすい施策なので、ぜひ活用してみて下さいね。